気になるあの人にサステナブルについてインタビュー。第1回の前編は情報番組『ZIP!』（日本テレビ）火曜日メインパーソナリティの仕事や釣り、DIYを通して環境について考える機会が増えたという三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの山下健二郎さんです。

後編はこちら

撮影／小林秀銀　インタビュー・文／水谷美紀

釣りが好きだから、海や川を本気で綺麗にしたい

小さい頃から好きなことだけやってきました。というより、好きなことしか続かない子どもだったんです。小学校から中学まで空手をやり、部活は中高ともにバスケットボール部でした。ダンスに夢中になったのは高校の途中からで、本気でプロになろうと思ったのは専門学校に入ってから。上京したときは20歳を過ぎていました。実は人よりスタートが遅いんです。

そんな自分が小学生の頃からずっと好きなのが、釣りです。進路を決めるときに最後までダンスと迷ったのも釣りでした。バス釣りのプロのことをバスプロと呼ぶのですが、ダンスと出会わなかったら間違いなくバスプロを目指していたでしょうね。

最近は釣りに関連した仕事も増えているので、これまで以上に各地の海や川、湖に行きますが、釣り人の出しているゴミの多さに驚きます。釣り好きである僕としては、それがとても悲しいんです。釣り道具ってエコと書いてある物も結構あるんですが、その大半は土に還るまでに何十年、下手したら100年かかる。つまりゴミなわけで、実際はちっともエコじゃないんです。

ゴミは基本持って帰る、人のゴミも拾って帰ります

川や海、湖を汚さないために、僕たちはどうしたらいいのか。難しいことは全然なくて、ただゴミを捨てて帰らなければいいんです。自分で出したゴミなら持ち帰るのは当然だし、余裕があれば周りのゴミも拾って持って帰ればいい。たったそれだけの、シンプルなことなんです。これは川や海だけでなく、山や町でも同じで、すべての人が実行するだけで、地球は確実に綺麗になるし、未来にとって間違いなくいいことだと思うんです。

でも今はまだ、それができる人は多くないですよね。ちゃんと拾って帰る人もいるけど、中には拾ったゴミをコンビニのゴミ箱に捨てて帰る人もいるらしくて、おいおいそれは違うやろと（笑）。せっかくいいことしたんだから、もう少しがんばって家まで持って帰り、分別して捨てるとこまでやってほしいですね。

ペットボトルのゴミが魚やウミガメを傷つけている

海って生活ゴミが本当に多いんです。洗剤の容器なんかもあるけど、一番多いのがペットボトルなんです。ペットボトルは溶けないので土に還らず、いつまでも残り続けます。そうやって残ったプラスチックが細かくなったものをマイクロプラスチックっていうんですが、小さくて丸いから、ウミガメや魚が餌と間違えて食べちゃったりするんです。それで消化不良を起こして死んでしまったり。人間が環境を汚すことで、自分たちが命をいただいて食べている魚たちが減る原因になり、やがて生態系も乱れていく。それは食い止めなくてはいけないと、本気で思います。

「自分で出したゴミは持ち帰ろう」「人のゴミでも落ちていたら拾おう」。まずはこのシンプルなメッセージを発信して、多くの人に届けたいですね。

【後編】では山下健二郎さんのサステナブルな取り組みを紹介します。

30年後もきっと愛用品

山下健二郎が30年後も使い続けたいと思うモノとは？

モーラナイフ

創業125年を誇るスウェーデンを代表するナイフブランド『モーラナイフ』のナイフ。「釣り道具は進化が早く、30年後まで使っているものが思い当たらなかったのですが、モーラナイフはデザインが完全に完成されているので、30年後も愛用していると思います。購入したのは最近ですが、キャンプなどの場でこれからずっと使い続けていくと思います」（山下健二郎）

山下健二郎

1985年5月24日生まれ。京都府長岡京市出身。ダンサー、俳優。三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのメンバー。現在、情報番組『ZIP!』（日本テレビ）火曜日メインパーソナリティ、『山下健二郎、古民家に住まう』（WOWOWプライム）、『三代目J SOUL BROTHERS 山下健二郎のZERO BASE』（ニッポン放送）などに出演。釣りファンの拡大、釣りのイメージ向上に貢献した著名人に贈られる「クールアングラーズアワード」を2019年から3年連続で受賞（殿堂入り）。

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