ゼロウェイスト、量り売り…「毎日がエシカル」を可能にしてくれるスーパー
私たちのふだんの行動軸をベースに、未来を変えるアクションを集めました。毎日の暮らしのなかでできることから新たな世界での体験まで、できそうなこと、やりたいことから探してみましょう。今回は、環境問題について考えられる店での「買い物のススメ」をお伝えします。
地球にやさしく
地元思いのこだわり満載
無印良品 MUJIcom 東池袋
米や惣菜の量り売り、家庭で余った食品を福祉施設や団体に寄付するフードドライブ、無料でマイボトルに給水できるウォータースタンドの設置など、環境に配慮した取り組みを積極的におこなう無印良品。
2022年1月にオープンした東京・東池袋店は、それらに加え「地域密着型」をテーマに、昔ながらの商店の逸品や地元食材を扱うなど、地域の活性化にも力を入れている。
食品の品揃えはとくに充実。全国から集められた新鮮な野菜、大豆製品や乳製品のほかに、契約農家から買い取った「不揃いりんご」やバラ売りの平飼い卵など、おなじみの食材から規格外の果物までを取り揃えている。全国展開に期待したい。
東京都豊島区東池袋4-26-3 shop.muji.com/jp/higashi-ikebukuro
都心にいながら
大地のエネルギーを感じられる店
MARKET LAGOICE
必要な分だけ買えるバラ売り、量り売りを基本とし、プラスチック包装をなくすことでゼロウェイストな暮らしを提案。多くの人にとって身近な青果店という立場から、環境問題を自分ごととして捉えるためのアクションを起こす。熟しきった果物や傷みが進んだ野菜などは、店内でジュースやジャム、惣菜に加工しフードロスを回避。
「店から発信するだけでなく、お客さまからも情報やアイデアをいただきながら、一緒に活動していけたら」という想いもと、2022年3月にオープンした。袋詰めされていない色とりどりの野菜や果物がひしめく店内には、自然の香りが充満。訪れれば、生き生きとしたエネルギーを感じとれるはず。
東京都港区西麻布3-17-32 Instagram:@market_lagoice
好きな服を選ぶように、
楽しみながら“気づき”も買える
ETHICAL CONVENI 阪神梅田本店
期間限定で出店する神出鬼没のコンビニエンスストアがついに大阪に根をはり、「自身の選択が地球に与える影響」について訴えかける。オーガニック食品、量り売りの洗剤をはじめ、自然由来の生活雑貨、リサイクル素材を活用したアパレル小物など、エシカルな生産背景を持つ国内外のプロダクトを陳列。何げない日常をおしゃれに彩るセレクトセンスも好評だ。
ルーブル美術館にインスパイアされたという店内には、アルミ缶の再生スキームから生まれたリサイクルアルミのテーブルトップや、FSC認証の間伐材を使った木工家具などが並ぶ。
大阪府大阪市北区梅田1-13-13 阪神梅田本店2F ethical-conveni.com
●情報は、FRaU2022年8月号発売時点のものです。
Photo:Masanori Kaneshita(organic & co., MUJIcom) Text & Edit:Nana Omori
Composition:林愛子