美容のプロ・松田未来が愛用する「フェムテック」アイテム
私たちのふだんの行動軸をベースに、未来を変えるアクションを集めました。毎日の暮らしでできることから新たな世界での体験まで、できそうなこと、やりたいことから探してみましょう。今回は、「選ぶ」アクションの一例をご紹介します。
体はすべてつながっているから
心身のケアを大切に
女性は初潮から妊娠、出産、閉経、更年期といったライフステージの変化による影響を受けやすく、PMS、産後うつ、更年期障害といった特有の症状に悩む人も多い。それらの悩みは、社会に理解されないために悪化することも。いまや心身をセルフケアすることは、仕事や社会との折り合いをつけて生きていくために絶対に必要とまでいわれている。ヘア&メイクアップアーティストの松田未来さんは、美容のために始めた整体やよもぎ蒸しによって、フェムテックの必要性を実感したのだとか。
「体が冷えにくくなったり、骨盤や内臓の位置が改善されたりしたおかげか、生理がとても軽くなり、期間や周期が整いやすくなりました。経血の雰囲気も変わって、健康的な色に」
そんな経験から、「健康と美容は切っても切り離せない」と実感する松田さんに、愛用のフェムテック用品を教えてもらった。
「デリケートゾーンを清潔にし、しっかり保湿することが大事と知って、いろいろ試しました。今はほどよいスッキリ感がありつつ保湿してくれる、アルジタルのソープとクリームが定番です。またサニタリー期間は、信頼している知人のすすめで買ったベアの吸水ショーツを愛用。吸水量たっぷりでかなりの安心感が」
ただ、ファッションはトキメキを重視してしまい、冷えやすい装いのときも。
「そんなときは、温め成分のショウガオールが生しょうがの約33倍という、蒸し生姜を使ったイトク食品の蒸し生姜湯をマイボトルに入れて仕事現場に持参するなど、冷え対策をしています。お風呂には深部体温が上がるといわれる硫酸マグネシウムのエプソムソルトを入れて。汗をかくと、その日の不要なものをデトックスできるし、不足しがちなマグネシウムを皮膚から吸収できるので一石二鳥かなと思っています」
フェムテックとは
Female(女性)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語。女性特有の健康課題を、テクノロジーを用いて解決するプロダクトやサービスのことを言う。骨盤底筋のゆるみに関わる膣トレや、セクシャルヘルスなども課題とされている。
PROFILE
松田未来 まつだ・みらい
女性誌や広告を中心に幅広く活躍するヘア&メイクアップアーティスト。愛用コスメや愛猫との暮らしなどが垣間見られるインスタグラム(@mira0911)も人気。著書に『私が私らしく生きる美学』(双葉社)。
●情報は、FRaU2022年8月号発売時点のものです。
Photo:Shinsaku Kato Text:Shiori Fujii Edit:Chizuru Atsuta
Composition:林愛子