海のごみ問題を見通す、海から生まれたアイウェア
海を守る、持続可能な社会への方法は、さまざまにあっていい。各国のユニークな取り組みからは、文化の違いも見えてきます。今回は、スペインのアイウェアブランドをご紹介します。
スペインの海に流れ出た
プラスチックがアイウェアに!
2050年、海には魚よりプラスチックごみのほうが多くなる──そんな危機的予測からアクションを起こしたという「SEA2SEE」はスペインの海岸から生まれた。主原料は海に流れ出たプラスチック製漁網。そのごみの影響は年間、10万頭以上のアシカや100万羽もの海鳥が犠牲になるほどだ。
海から回収されたプラスチックは手で仕分けされ、イタリアの職人によって高品質なアイウェアへと生まれ変わる。地元の漁業関係者とも提携し、海洋に流失、投棄された漁具が水生生物に与える危害の甚大さを伝えるなど、社会全体の意識変革にも積極的だ。
www.sea2see.org
●情報は、FRaU SDGs MOOK OCEAN発売時点のものです(2019年10月)。
Text:Sakiko Setaka Edit:Asuka Ochi
Composition:林愛子