中南米のカカオ4産地に最適な支援を! サステナブルな明治の「ザ・チョコレート」
私たちの生活に寄り添い、幸せと笑顔をくれるチョコレート。実は、その原材料となるカカオの生産地では、さまざまな支援が必要とされています。2022年9月20日にリニューアル発売された「明治 ザ・チョコレート」は、サステナブルな取り組みによって生まれたチョコレート。つくる人や味わう人にやさしい、4つの味がそろいました。
「幸せの循環」を生む、ハイクオリティチョコレート
チョコレートの原料・カカオの樹が育つのは、西アフリカや中南米、東南アジアなど赤道周辺の国々。なかでも中南米はカカオのふるさととして知られ、良質なカカオ豆を多く産出している。
「メイジ・カカオ・サポート」は、2006年からスタートした「カカオ農家支援活動」。アフリカ、中南米、アジア9ヵ国のカカオ産地を訪れ、それぞれの国や地域に必要とされていること、ものは何かを綿密に調べたうえで支援を行ってきた。その結果、良質なカカオ豆が安定的に収穫できるようになり、チョコレートの品質も現地農家の収入もアップ。まさにカカオにかかわる人すべてが幸せになれる取り組みとなったのだ。
「明治 ザ・チョコレート」は、カカオ農園と向き合ったことで生まれたチョコレート。産地ごとの香味の特徴を存分に味わえるように、カカオ豆の品質だけでなく、味の決め手となる「発酵」と「ロースト」にとことんこだわっている。香りをダイレクトに感じられるよう、香料は不使用。今回のリニューアルでは、チョコレートづくりを根本から見直してさまざまな改良を加えたという。
大きな特長は、単一産地(国)でとれたカカオ豆だけを使用する「シングルビーン」であること。シンプルなようだが、繊細な農作物である以上、単一産地で品質を安定させるのは簡単なことではない。明治ではカカオの品質に関わる要素をひとつずつ洗い出し、産地の農家と一緒にサステナブルな仕組みを続けることで、品質を安定させることに成功した。
チョコレートのラインナップは、中南米を代表するベネズエラ、ブラジル、ペルー、ドミニカ共和国の4産地からなる。ではさっそく、それぞれの国の特徴と支援内容、そしてその結果生み出されるチョコレートの個性を見ていこう。
ひとつ目は、ナッティな香りが特徴の「ベネズエラ」。世界でも有数の高品質のカカオ豆がとれる南米の国で、「明治 ザ・チョコレート」では、太陽がさんさんと降り注ぐ、バリナス地域のカカオ豆を使用している。
ベネズエラでの「メイジ・カカオ・サポート」のミッションは、カカオ豆の品質をさらに高めること。高品質のカカオ豆を安定的に生産できるよう、半年かけて育てたカカオの苗木を贈っている。最終的には24万本を目標としており、2021年までに計14万4630本を無償配布。また、一部地域には発酵に使用する「発酵箱」を寄贈、明治独自の発酵法を導入することで、高品質のカカオ豆の生産をサポートしている。
「明治 ザ・チョコレート ベネズエラ」では、そんなベネズエラのカカオ豆を使用。香ばしい香りと、深いロースト感の芳しいコクと旨みが味わえる。口の中でゆっくり溶かしていくと、最初に軽やかなナッツの香りを、つづいてアプリコットジャムのような味わいを感じ、最後は深いローストの香りに包まれるはずだ。
つづいては、人の手がデザインされたパッケージが目を引く「明治 ザ・チョコレート ブラジル」。ブラジルは世界有数の熱帯雨林が広がり、コーヒーだけでなくカカオの産地としても知られている。使用されているのは、多くの日系人が住む北部・トメアス地域のカカオ豆だ。
ブラジルでのサポート内容は、カカオと一緒に森を育てること。森を守りながら作物をつくる、「アグロフォレストリー農園」をサポートしている。これは、農業(Agriculture)と林業(Forestry)を掛け合わせた「森林農法」のことで、森の生態系に沿いながらカカオの樹とほかの植物を植え、豊かな森をつくっていく。先に高い木が育って日陰をつくり、半日陰を好むカカオの樹が、より品質の高い実をつける、というわけだ。
そのサポートの一環として、「メイジ・カカオ・サポート」では肥料を寄贈。2026年までに5万袋の目標に向かって、21年までに合計2万袋強の肥料を贈っている。
豊かな森で育つカカオの実は、フルーティな香りが特徴だ。口に含むとオレンジのようなさわやかな酸味が口中に広がり、クランベリーのような味わいに変化。最後には、レモンの皮のような苦み、渋みが感じられる。
3つめは、アンデス山脈やアマゾン川流域の熱帯雨林に彩られた、南米の国ペルー。「明治 ザ・チョコレート ペルー」には、アプリマック河流域のカカオが使用されている。
ペルーへのサポートは、安心して使える農機具をそろえること。剪定機や除草機などを無料で貸し出す「農機具バンク」を設立した。カカオ豆の質をさらに高めるために、発酵箱も寄贈。2026年までに60箱寄贈することを目指し、昨年までに35箱を設置している。
「ペルー」は、ジャスミンのような華やかな香り。その裏に、日本の春の菓子、桜餅のような繊細な風味が感じられる。食べ終わりには、紅茶のような華やかな香りとほどよい渋みが口の中に広がっていく。
最後をしめくくるのは、カリブ海に浮かぶイスパニョール島の東側に位置するドミニカ共和国。「明治 ザ・チョコレート ドミニカ」には、その北部にある都市・サンフランシスコデマコリス地域のカカオの実が使用されている。
ドミニカでの支援のキーワードは、「教育」と「健康」。学校や病院の補修や、子どもたちへの学用品の寄贈などを行っている。また、資源ごみを回収するコンテナも寄付。すでに96箱を達成しており、2022年中には、目標数の99箱を達成する見込みだ。これによって地域の「資源ごみ」リサイクルを促進すると同時に、街の美化や地域の環境改善をサポートしている。
豊かな自然に育まれたカカオ豆の特徴は、スパイシーな香りと力強い味わい。同国の名産であるラム酒のような香りのあとに、シナモンをはじめとするスパイスの風味を感じ、最後にはレーズンのような味わいが残る。絶対に相性のいいラム酒とともに楽しむのもおすすめだ。
カカオ豆の特徴を引き出すための工夫がいっぱい
原材料となるカカオ豆の品質工場と、産地の人々の暮らしをサポートしてきた「明治 ザ・チョコレート」。今回のリニューアルでは、より消費者に寄り添ったチョコレートづくりを目指したという。
日常のあらゆるシーンで、食べたいときに自由に食べられるよう、ひとくちサイズの個包装を採用。カカオの香りや風味を際立つよう、表面加工にも工夫を凝らしたという。口に入れるとなめらかに溶け、それぞれのカカオ豆の特徴を存分に堪能できる。
おいしく食べてハッピーになって、そのうえ原産国の人たちも笑顔にできる。そんな幸せなチョコレートを、ぜひ生活に採り入れてみよう。