理系女子を増やせ!元教師が立ち上げた無料のエンジニア養成アカデミー
国や地域によって違う、世界のジェンダーとダイバーシティ。さまざまな取り組みのなかから、今回は、アメリカの事例をピックアップ。
中学生でも自由自在に
コーディングやプログラミングを!
1980年代に、ポートランドの元教師2人が立ち上げた「Saturday Academy」。STEM(科学、技術、工学、数学)に重点を置き、子どもたちと各分野の地元在住専門家をつないで興味を刺激するとともに、その後に続くキャリアを導く役割を担ってきた。アカデミーのプログラムのひとつ、「Girls Engage Technology(GET)」は、科学技術分野での女性の割合が顕著に低い状況から、同分野で女子生徒の意欲と自信を高めるようとしている。
具体的には、10~12歳の女子にエンジニアリング体験を提供し、中学時代にコーディングやプログラミングに自信を持てるようにすること。特筆すべきは、このプログラムが民間企業や教育団体の助成金よって、生徒に無料で届けられている点。社会をあげて同分野での女性の活躍を支援している証だろう。
●情報は、FRaU2021年8月号発売時点のものです。
Text:Sakiko Setaka Edit:Asuka Ochi