ルワンダの復興を支えた「女性による女性のための」コーヒー農園
国や地域によって違う、世界のジェンダーとダイバーシティ。さまざまな取り組みのなかから、今回は、ルワンダの事例をピックアップ。
大虐殺から28年。被害者、
加害者の壁を超え団結!
長い植民地政策の末、1994年の大虐殺を経て自国の力のみで見事に再生してきたルワンダ。“アフリカの奇跡”とも称されるその源には虐殺によって夫を亡くした、または加害者として夫が刑務所へと入れられた女性たちの被/加害者の壁を超えた団結がある。
その好例が主要産業であるコーヒー農業。コーヒー生産者組合の「KOPAKAMA」は女性が育てたコーヒーであることを明記して販売。同時に女性による、女性のための農園発足も全面支援し、その末に生まれたのが「Ejo Heza」である。
彼女たちは一丸となって豆の品質や生産性はもちろん、性の平等も含め、労働環境の向上に努めた。それが一家の収入増にもつながり、家族の心身の健康、ひいてはルワンダの社会的発展にも貢献している。
www.instagram.com/kopakamacoffee
●情報は、FRaU2021年8月号発売時点のものです。
Text:Sakiko Setaka Edit:Asuka Ochi