ドリルもノコギリも自在に操る女子に!
国や地域によって違う、世界のジェンダーとダイバーシティ。さまざまな取り組みのなかから、今回は、アメリカの「Girls Build」をピックアップ。
楽しく大工仕事を実践して
苦手意識を克服!
8~14歳までの女子を対象に、大工仕事から電気、配管、塗装、自動車やバイクの整備など、多岐にわたってBuild(つくる)の基礎を教えている非営利団体が「Girls Build」。設立のきっかけは、建設現場で女性の大工は常に自分だけという状況に疑問を持ったケイティー・ヒュースが、ポートランドの女子児童を対象にサマーキャンプでクラスを始めたこと。
初回から即満員となる人気ぶりで、いまやオレゴン州3ヵ所で開催。夏だけではなく、放課後クラブでも定期的にクラスが開かれるほど需要が高まりつつある。
女性は大工仕事や修理が苦手というのは先入観で、小さな頃からその機会と教育、実践の場を楽しい環境で与えられれば、興味と自信の芽が出る。「Girls Build」はそのための取り組みでもある。
●情報は、FRaU2021年8月号発売時点のものです。
Text:Sakiko Setaka Edit:Asuka Ochi