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エシカルな思いが詰まった、共同経営によるショップ
エシカルな思いが詰まった、共同経営によるショップ
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エシカルな思いが詰まった、共同経営によるショップ

SDGs先進国といわれるスウェーデン。なかでも南部に位置する都市マルメは、オーガニック食材やサーキュラーエコノミー、ゴミ問題に関する関心が高く、住民による活動が盛んなエリアでもあります。マルメのローカルから未来のありかたを学びましょう。今回は、珍しい共同経営スタイルが魅力のオーガニックショップについて、お話を伺いました。

Organic Grocery Shop
市民が共同経営する
オーガニックショップ

「移民の女性がつくっている製品や、仕入れることで政治的に応援できる商品など、偏りすぎないように選んでいます」とアウグスト。基本的にメンバーは公平だが、長くいる者が理事会員を務める。彼もその一人。

オーガニック商品を扱う店は数あれど、2006年にオープンした〈エコリブス〉は市民による共同経営という珍しいスタイルのショップだ。2009年に参加したメンバーの一人、アウグスト・ニルソンはこう話す。

「現在参加しているメンバーは20人ほど。SDGsナンバーでいえば、10の“平等”であることをもとに、オーナーシップを分割しています。そのほかに20人ほどサポートメンバーがいて、あとは学生などのボランティアスタッフによって構成されています」

SDGsナンバー10の平等を目標に、11のまちづくり、12の『つくる責任 つかう責任』、13の気候変動、15の陸の環境の項目に力を入れている。メンバーは食のイベントも主催する。

店に置く商品の基本は、オーガニックであること、地元のものであること、ただ単にフェアトレードというだけでなく、仕入れる際に、その会社の思想やバックグラウンドを調べて、政治的な視点でも賛同できるところから買う。地元の生産者ともつながっていて、アーバンファーミング(都市農業)について、話を聞いたセシリアの野菜も置いてある。ここでの作業は有志なので仕事とは違う。アウグストにやりがいを聞けば、同じ志を持った仲間と出会えることだという。

「協力し合って一緒にやる、分かち合う喜びがある。世の中がこうなったらいいと思って、その見本になれるようにやっています」

Ekolivs www.ekolivs.se

●情報は、FRaU2019年1月号発売時点のものです。
Photo:Norio Kidera Coordination:Akiko Frid Text & Edit:Chizuru Atsuta

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