ガーナのSDGsを加速する「バンブーバイク」
SDGsという目標が掲げられたことで、問題意識は世界中へ拡散! 各国でさまざまなプロジェクトが立ち上がり、賛同した市民が動き出しています。社会を変えるのは身のまわりから。小さくも偉大な、その一歩を紹介します。今回は、ガーナの取り組みをピックアップ!
ガーナの青年が考えた、
雇用と教育を変える竹製バイク
ガーナの学校の少なさは深刻で、遠く離れた学校まで歩いて通学する辛さに、多くの学生が学業への意欲をそがれている。自身もガーナの田舎で育ち、毎日12kmも離れた学校に通学していたクゥワブナ・ダンソーは、2014年に学生に自転車を普及させる教育支援活動バンブーバイクをスタートした。
その自転車をあえて田舎町で製造し、竹材の収穫や生産なども含めて、約300人の雇用を創出。SDGsナンバー1の貧困や4の教育、8の働きがいといった項目にアプローチしている。
さらには、バンブーバイクをひとつのコンテンツとし、先進国とコラボ。その収益で女性の社会進出をサポートしている。EUの多国間投資プログラムでは、アフリカ諸国に対し、2014〜2020年の間に合計310億ユーロの投資を行うことが決定。その対象にはバンブーバイクも含まれている。SDGsの目標が世界で共有されたことで、意義あるプロジェクトに投資が集まる効果も生んでいる。
Bamboo Bike www.booomers.com
●情報は、FRaU2019年1月号発売時点のものです。
Coordinate:Sachiko Kutsuke Text:Yuka Uchida Edit:Yuka Uchida