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料理家minokamoの「日々のサステナごはん」vol.5
料理家minokamoの「日々のサステナごはん」vol.5
COLUMN

料理家minokamoの「日々のサステナごはん」vol.5

旬の素材を、できるだけロスなく味わい尽くす。より素材が生きる調理方法を考える。料理に使うエネルギー源と量を意識するーー。 そんなこんなに目配りした「日々のサステナブルなごはん」をご紹介するこの連載。レシピを提案してくれるのは、全国各地を巡り、その地の食材や食文化を採り入れながら、現代になじむ料理を提案している料理家のminokamo(みのかも)さんです。おいしく、楽しく食べながら、未来につながるごはんを、ぜひ日々の食卓に!

レシピその5【和風ガスパチョそうめん】

連載5回目にご紹介するレシピは、スペインの冷製スープ「ガスパチョ」を和風にアレンジして、そうめんと合わせたひと皿です。ミョウガの風味がたまらないさわやかな味わいで、暑さで食欲が減退しがちな真夏でもスルスルいけちゃいます。

このレシピの「サステナポイント」は、旬の食材、熱量を無駄にしない調理、涼やかな盛り付けの3つ。体を冷やす効果があるとされる夏野菜のトマトを使い、そうめんを茹でたお湯でオクラも茹で、その湯をまな板に流して殺菌もしてしまいましょう。ガラスや白磁など透明感のある器に盛れば、見た目からも清涼感が得られます。

オクラには、カルシウムやカリウム、βカロテン、葉酸、食物繊維などの栄養が含まれています。独特のネバネバが胃や腸の粘膜を保護してくれるともいわれており、疲労回復や夏バテ解消効果が期待できるとか。ちなみに日本語のように思える「オクラ」ですが、実は「okra」という英語からきた外来語なのです。

オクラのヘタとがくはまるごと切り落とさず、かたいところだけを鉛筆を削るようにして取りましょう。捨てる部分を最小限にできるうえに、茹でても水っぽくなりません。

味のベースになるトマトは、抗酸化作用のリコピンやメラニン色素の生成を抑えるビタミンCをたっぷり含んでいるため、強い紫外線にさらされる夏には、積極的に摂りたい野菜です。

「もう一品」というときに、そうめんを入れずにスープとして添えてもOK。ミョウガの代わりにバジルをトッピングすると、一気に洋風になります。

●材料(1人分)

トマト(大)1個

オクラ  4本

ミョウガ 1個

A

オリーブオイル 大さじ1

酢 大さじ1

醤油 小さじ2

●つくり方

トマトはヘタをのぞき、1cmほどの角切りしてボールに入れ、Aとなじませておく。オクラのガクは削るようにのぞき、ミョウガは薄い輪切りする。

鍋に水を入れてお湯を沸かし、そうめん、オクラを入れる。5秒ほどでオクラを取り出し、流水で熱をとる。そうめんは袋などに表示されている時間まで茹で、ザルにあけて流水で洗い、水気を切る。

器にそうめん、(1)のトマトを入れ、ミョウガをのせたらできあがり。

※そうめんに塩分が含まれているので塩分は控えめ。スープにする場合は、塩を適宜加える。

minokamo

本名・長尾明子。岐阜県美濃加茂市出身の料理家・写真家・イラストレーター。地のものを活かしたレシピ考案のほか、郷土食の紹介・執筆も手がける。民藝の器を使うなど、日常の食卓の楽しみ方も提案。東京と岐阜県を拠点にし、食に関するさまざまな活動を展開している。この連載では、レシピ制作とコーディネート、撮影を担当。

Text:編集部

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